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海外からのおみやげにご注意を

はんこ屋さんをやっていると印材をお店に持ち込んで
これに彫ってもらって実印にすることはできますか?
とご来店されるお客様がお見えになります。
お話を伺うと、「外国に行ったときに買ってきた」とか「友人の海外旅行のおみやげ」というように日本国外から調達したものが多いですね。
この中でも中国からのおみやげで象牙もあります。
今ではぐっと減りましたが10年位前まではとても多かったです。中部国竿空港
中国では富裕層を中心に象牙の需要が高まり、今では日本の数倍の価格で取引されています。
そのために「物価の安い中国みやげ」としての魅力が全然なくなってしまったのでしょう。
しかし・・・、しかし・・・、
そもそも象牙はワシントン条約で国家間の取引が出来ない素材です。
どうして多くの人が海外から持ち込めているのかが不思議に思うこともしばしば。

さて、ここでは法律の問題点は横に置いておき本質に迫ります。
「海外からのおみやげは品質が悪い」のが問題なのです。
象牙を例にすると1本の牙のどの位置から取り出した印材かでランクが分かれます。
そのランクは普通の人には見分けがつきにくいでしょうが、はんこ屋が見ればすぐに見分けがつきます。
おみやげの象牙は日本の普通のはんこ屋なら売らないレベルの品質のものが多く見られます。
このような低品質の象牙は激安をウリにしている通販で出回っているらしいです。
外国では日本人客を相手に「これ、日本なら○万円するよ。ここなら△千円」といった具合に売るようですね。
そして二番目の問題点として加工が荒く、日本なら製品として出回らないレベルのものが多いのも事実。
中にはキズのついているものも見たことがあります。

実印や銀行印など印鑑の価格って大半が印面の加工代。
印材そのものの金額としては案外と低いものです(ただし象牙は高いです)。
海外からのお土産としての印材は象牙ならば法律面と品質面で、その他の素材でも品質面で十分に注意してくださいね。

特に中国からの象牙は密輸による不法象牙の確率が高いと思っています。
中国にはパンダはいても野生の象はいません。
観光客に売るだけの合法象牙は確保できないはずです。
その前に航空機の中で申告する書類で没収されるはずなんですが・・・(汗)。

(追伸)
実印や銀行印など印鑑の価格ってざっくり言えば「印材の価格+印面の彫り代」で成り立っています。
印材の持ち込みは「印鑑の彫りなおし」と同じでちょっと特殊なパターンです。
この彫るだけの価格って案外と高くつくものです。
こちらの記事も参考にしてください。
このことがわかっていないとせっかく安く買ったつもりのはんこが結局は高くついたということにもなりかねません。
彫り直しってトク?ソン?

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